【本日注目の通貨ペア】ポンド/ドル:復活の狼煙となるか英GDP

 ポンド/ドルは、7月に1.71903ドルまで上昇して2008年10月以来の高値を記録したが、その後今月15日には昨年11月以来の安値となる1.58744ドルまで下落するなど、この3ヶ月間で大幅にポンドが減価した。  スコットランドの独立回避などの好材料があったにもかかわらずポンドの下落が続いた最大の理由は、英国の早期利上げ期待が萎んだ事にある。経済的な結び付きが強いユーロ圏の低インフレが英国にも波及しているように見える(英9月消費者物価指数は前年比+1.2%と、ここ5年間で最低の伸びとなった)事が大きく影響しているようだ。  ただ、英国経済自体は堅調を維持しているとの見方もある。9月の失業率は2.8%と6年ぶりの水準に低下しており、足元の住宅価格の上昇率は前年比10%を超える(国家統計局発表)。こうした中、本日発表される英7-9月GDP速報値が予想の前年比+3.0%を上回れば(4-6月期の+3.2%を上回ればなお)利上げ期待の復活とともにポンド高が復活するきっかけとなるかもしれない。  英中銀のカーニー総裁は、2015年春までに利上げする可能性を示唆(今年9月時点)しているが、これは米国が初回の利上げを行うと見られる2015年中盤よりも早い。もし、英利上げ期待が復活する事になれば、足元で強さが目立つドルを凌駕する格好でポンド高が進む事になろう。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
ポンド/ドルは、7月に1.71903ドルまで上昇して2008年10月以来の高値を記録したが、その後今月15日には昨年11月以来の安値となる1.58744ドルまで下落するなど、この3ヶ月間で大幅にポンドが減価した。
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2014-10-24 17:45