北京市の「百貨店業態」は限界か 「閉店セールは盛況」のヨーカドー=中国メディア

中国メディアの北京晩報は24日、12月1日に閉店するヨーカドー(華堂商城)西直門店が、「閉店セール」目当ての客で盛況ぶりを見せていることを報じた。
記事は、23日に同店を訪れたところ、店に近づく前から多くの消費者が大小さまざまな袋を持って歩いているのが見え、一部の客は「安い品物がまだまだある」などと話していたことを紹介。店には「全品一掃」という文字が躍り、11月30日までは通常通り営業をする旨や、会員カードの返却にかんする案内が掲示されていたとした。
そして、半額などの文字が並ぶ店内は大勢の客であふれかえる熱狂ぶりを示しており、レジ係の店員は「朝の開店前からお客さんが待っていた」、「一日中買い物している人もいる」などと語ったことを紹介した。なかには、「毎日特価品が変わるので、店を散歩コースにしている」と語るお年寄りもいたようだ。
ヨーカドーは今年北京市だけで3店舗を閉鎖することになる。価格重視への固執、現地化不足などの理由に加え、既存の百貨店業態の限界を指摘する声が中国国内から聞かれている。
西直門店について言えば、付近に有名な「動物園服飾卸売市場」があることも売り上げが伸び悩んだ背景にあるようだ。記事は、「いつも華堂に車を止めて動物園市場で買い物する。帰りに華堂でミネラルウォーターを買って帰る。2時間で駐車料金はたった3元(約50円)だから、もはや華堂は動物園市場の駐車場扱いだ」という消費者の声を紹介した。(編集担当:今関忠馬)(写真は北京晩報の24日付報道)
中国メディアの北京晩報は24日、12月1日に閉店するヨーカドー(華堂商城)西直門店が、「閉店セール」目当ての客で盛況ぶりを見せていることを報じた。(写真は北京晩報の24日付報道)
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2014-10-24 23:15