【相場展望】振り回された裁定買残の解消売りが一巡、13年1月水準まで大幅減少、円安進行が加わり戻りを試す

(10月27~31日) ■円安進行が加わり戻りを試す   裁定の解消売りが止まない。10月の第3週(10月14~17日)の裁定買い残は前週比3億3200万株減少の19億2900万株と激減した。今週に入っても減少トレンドが止まない。20日が286万株減少したほか21日が6779万株減、22日が222万株減少し、裁定買い残は18億5600万株まで低下してきた。   裁定の解消売りに振り回された週だったが、それも一巡の気配が濃厚になってきた。現在の18億株台という水準は、2013年1月にまで遡る。当時は5月の大相場へ向けての準備段階で日経平均も1万200円台突破に手を焼いていた時期だ。裁定買い残は概ね19億株台がボトム水準になっている。今回は売り過ぎの水準にまで低下しており、今後は裁定買い残の増加が期待できる状況だ。   従って相場も引き続き戻りを試す局面が予想される。10月17日の1万5929円が大底になるかは分らないが、2番底があっても、あまり深い底にはならずに反転の可能性が強い。   31日に日銀の金融政策決定会合の開催を控えて追加緩和の観測が流れ、仕掛け的な円売り・ドル買いが入っていることも、相場の補強材料となる。東京市場は銘柄選別色を強めつつ、円安が進行することで戻りを試す値動きが期待できそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
裁定の解消売りが止まない。10月の第3週(10月14~17日)の裁定買い残は前週比3億3200万株減少の19億2900万株と激減した。
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2014-10-27 10:45