中国不動産市場 「黄金期は終わりを告げた」=中国メディア

 中国メディアの新京報は25日、中国国家統計局が24日に発表したデータを引用し、9月における中国の新築住宅価格が70都市中69都市で前月比で下落したと紹介、「中国の不動産市場における黄金の10年は終わりを告げた」と報じた。  記事は、中国国家統計局が70都市を対象として毎月発表している新築住宅価格において、アモイ市の価格が変わらなかった以外は69都市で前月比ベースで下落したと紹介。下落幅が最も小さい都市で0.4%、最大は1.9%下落した都市もあったという。さらに中古住宅は前月比ベースですべての都市で下落したと伝えた。  さらに、前年同月比ベースでは、新築住宅価格が下落した都市は58都市に達し、上昇した都市は10都市にとどまった。中国の不動産仲介大手「中原地産」によれば、9月の70都市における新築住宅平均価格は前年同月比1.2%減となり、「ここ1年で住宅を購入した人は大半が購入時より価格が下がっていることを意味する」と伝えた。  さらに中原地産のアナリストの分析を引用し、「今年の不動産市況は予想を大きく上回る速度で変化している」とし、不動産市場の低迷は「10年にわたって続いた黄金期の終わりを意味する」と論じた。  また記事は、不動産価格が全国的に下落傾向にあるなか、政府による「救済措置」が相次いで打ち出されていることを背景に不動産価格が上昇に転じる可能性があると指摘。前出のアナリストの分析として、「中国経済全体に影響をもたらす不動産市場の低迷を打破すべく、政府は不動産ローンの条件緩和などさまざまな刺激策を打ち出しており、今後も各都市で減税や補助金といった形の刺激策が取られる可能性がある」と伝えた。(編集担当:村山健二)(写真は新京報の25日付報道の画面キャプチャ)
中国メディアの新京報は25日、中国国家統計局が24日に発表したデータを引用し、9月における中国の新築住宅価格が70都市中69都市で前月比で下落したと紹介、「中国の不動産市場における黄金の10年は終わりを告げた」と報じた。(写真は新京報の25日付報道の画面キャプチャ)
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2014-10-27 17:45