中国経済は「ニューノーマル」の時代を迎えるのか=中国メディア

 中国メディアの参考消息は25日、中国の7-9月期における経済成長率が実質で前年同期比7.3%と5年半ぶりの低水準だったことを伝える一方、「世界は中国経済の減速に懸念を示していない」と論じた。  記事は、米国誌のタイムが「中国経済は新常態(ニューノーマル)を迎えつつあり、成長が5年半ぶりの低水準になったことに驚く必要はない」と報じたことを紹介、2桁の経済成長を永遠に続けることのできる国など存在せず、1980年代にまだ貧困にあえいでいた中国が現在の水準まで成長したこと自体が奇跡だとの見方を示した。  さらに、米紙ニューヨーク・タイムズが「中国政府は高レバレッジと投資による経済成長から脱却することを模索しており、中国経済の減速は予定調和」との見方を示したことを伝え、「中国政府は“経済モデル転換”にリスクが伴うことを認識しており、労働市場が堅調であるかぎりはリスクを制御可能と主張している」と紹介した。  また米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの報道を引用し、「2013年の中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議で示された改革の道筋から見れば、中国経済のモデル転換は実質的な進展を見せている」とし、今後も計画どおりに転換が進めば中国は2020年でも6%の成長率を維持することができると報じた。  そのほか記事は、香港紙の成報の報道として、「中国経済は旧来型の成長モデルから新常態への過渡期にあり、何が何でも7.5%の成長率を死守すべき時期は過去のものになった」と指摘。中国政府の政策は大規模な刺激による経済成長率から、「経済の質の向上」にシフトしつつあり、15年の成長率目標を引き下げることも大いに有り得ることと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)feiyuwzhangjie/123RF.COM)
中国メディアの参考消息は25日、中国の7-9月期における経済成長率が実質で前年同期比7.3%と5年半ぶりの低水準だったことを伝える一方、「世界は中国経済の減速に懸念を示していない」と論じた。(イメージ写真提供:(C)feiyuwzhangjie/123RF.COM)
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2014-10-28 09:30