ラクーンは急騰の調整局面から切り返しの動き、中期成長力を評価して高値圏回帰の流れ
電子商取引(EC)サイトを運営するラクーン <3031> (東マ)の株価は急騰の11月高値から反動調整局面だったが、足元で切り返しの動きを強めている。EC市場の拡大も追い風であり、中期成長力を評価して高値圏回帰の流れとなりそうだ。
アパレル・雑貨分野の企業間ECサイト「スーパーデリバリー」の運営を主力として、締め支払い決済「Paid」サービス、売掛債権保証など周辺分野に事業領域を広げている。質の高い会員小売店と出展企業の獲得、利便性の高いサービス提供などによって客単価や稼働率の向上に取り組んでいる。13年10月末時点で会員小売店は3万8448店舗(13年4月末比1908店舗増加)、出展企業は941社(同20社減少)、商材掲載数は41万6268点(同4万6549点増加)である。
今期(14年4月期)連結業績見通しは、売上高が103億円~106億円(前期比5.2%増~8.3%増)、営業利益が2億20百万円~2億30百万円(同21.5%増~27.1%増)、経常利益が2億10百万円~2億20百万円(同19.3%増~25.0%増)、純利益が1億25百万円~1億35百万円(同6.0%減~1.5%増)としている。純利益は税負担正常化で横ばいだが、会員数や取扱高の増加が牽引して減価償却費の増加を吸収し、売掛債権保証事業も保証残高増加に伴って収益が改善する。中期的にも収益拡大が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、急騰して付けた11月高値993円から一旦反落して調整局面だったが、12月下旬の550円~560円近辺の水準から急反発して切り返しの動きを強めている。1月9日には前日比93円(13.39%)高の788円まで急伸する場面があった。中期成長力を見直す動きだろう。
1月10日の終値642円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社レンジ予想の連結EPSの中間値23円86銭で算出)は27倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS246円54銭で算出)は2.6倍近辺である。日足チャートで見ると、一旦割り込んだ25日移動平均線を回復する動きを強めている。また週足チャートで見ると13週移動平均線近辺で下げ渋り、サポートライン確認の形となった。高値圏回帰の流れとなりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
電子商取引(EC)サイトを運営するラクーン<3031>(東マ)の株価は急騰の11月高値から反動調整局面だったが、足元で切り返しの動きを強めている。
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2014-01-14 15:45