韓国経済が打ち破れぬ「成長率」の壁＝韓国華字メディア

　韓国の中央銀行である韓国銀行は２４日、７－９月期（第３四半期）の韓国の経済成長率が前期比０．９％にとどまったと発表したことについて、韓国メディアの中央日報の中国語版は「韓国経済は４期連続で成長率１％の壁を打ち破ることができなかった」と論じた。 　記事は、２０１３年第４四半期および１４年第１四半期の成長率が０．９％、第２四半期の成長率が０．５％だったことを指摘。第３四半期は前期に比べて持ち直したものの、韓国経済を支える輸出の低迷によって成長率の伸びも限定的になったとの見方を示した。 　続けて、韓国の第３四半期の輸出が前期比２．６％減になったとし、金融危機下にあった２００８年第４四半期以来の低水準になったと指摘した。またその背景として、欧州経済の停滞や中国経済の減速、さらに円安や韓国の自動車企業で起きたストライキなどの影響をあげた。 　さらに、設備投資が０．８％減になったことに「好転する兆しも見えない」と指摘し、韓国の大手企業の幹部らからは「設備投資を増加させるための利下げ」を望む声があると伝えた。また韓国銀行によれば、ＧＤＰに占める投資の比率は２０００年の１２％以上から１４年第３四半期は９％以下にまで低下したという。 　また記事は、韓国経済の成長鈍化は「企業の業績からも見て取れる」とし、起亜自動車の第３四半期における売上高が前年同期比１．９％減、営業利益は１８．６％減になったと指摘、韓国企業はウォン高による影響を克服できていないことが分かると論じた。（編集担当：村山健二）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）