中国の「鉄道産業」 米国進出で新局面を迎える=中国メディア 

 中国の鉄道車両メーカー「中国南車」が米国カリフォルニア州の高速鉄道建設への入札意向書を提出し、米マサチューセッツ湾交通局(MBTA)からボストン地下鉄用の車両284両を中国北車が受注したことについて、中国メディアの中国青年報は27日、「中国の鉄道が新しい局面を迎えたことを意味する」と論じた。  記事は、米国は中国に次いで世界第2位の鉄道市場であり、ニューヨークやフィラデルフィア、ロサンゼルス、シカゴなどの都市でも地下鉄などの車両導入計画があると紹介、「米国は世界の鉄道車両メーカーにとって喉から手が出るほど手に入れたい市場だ」と論じた。  続けて、2004年から海外展開を開始した中国南車および中国北車について、「10年間にわたる努力の末に、中国の高速鉄道関連企業は部品の輸出から車両全体の輸出まで手がけられるようになった」と主張。さらに、付加価値の低い製品から高い製品を手がけ、進出する市場も開発途上国から先進国へと移ってきていると論じた。  さらに、中国北車は世界最大の地下鉄車両メーカーであり、直近5年の世界の市場シェアは22.4%に達すると紹介。中国には鉄道関連の産業チェーンが完備されており、車両メーカーは「安価な価格と高い品質」を武器に高いシェアを獲得しているとの見方を示した。  一方、記事は「価格優位は競争における強みではあるものの、一方では各企業の利益も圧迫される」と指摘、人件費をはじめとする各種コストが上昇しつつある中国において、「高速鉄道関連企業が海外へ進出するのも簡単なことではない」と論じた。(編集担当:村山健二)
中国の鉄道車両メーカー・中国南車が米国カリフォルニア州の高速鉄道建設への入札意向書を提出し、米マサチューセッツ湾交通局(MBTA)からボストン地下鉄用の車両284両を中国北車が受注したことについて、中国メディアの中国青年報は27日、「中国の鉄道が新しい局面を迎えたことを意味する」と論じた。
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2014-10-28 10:00