中国の自動車市場、成長率鈍化は「織り込み済み」か=中国メディア

 中国メディア・第一財経日報は28日、中国自動車工業協会幹部が今年の中国自動車市場成長率について、昨年の約半分である7%にまで鈍化する見込みであるとしたことを報じた。  記事は、2013年の中国国内における自動車販売数が2198万4100台で前年比13.87%増だったことを紹介。これに対して今年1-9月の販売台数は1700万900台で前年同期比7%にとどまっているとした。  そのうえで、自動車の生産販売の伸びが鈍化した直接の原因が、商用車市場の販売数低下にあると解説。1-9月における商用自動車の生産数、販売数がそれぞれ前年同期比で6%前後減少したことを挙げ、マクロ経済や鉄道交通発展による道路交通輸送ニーズの低下、排ガス規制の強化、不動産建設業のニーズ減少などが背景にあるとした。  また、これまで好成績をあげ続けてきた乗用車市場も今年は楽観視できない状況であるとし、1-9月の生産、販売台数がそれぞれ前年同期比10-11%と昨年よりも低い水準であることを紹介した。  全国乗用車市場情報連合会の幹部は「ここ数年の急成長を経て、短期的な調整や鈍化が発生するのは正常なこと」とするとともに、小売販売数よりも仕入れ数の成長鈍化が顕著であることから「ディーラーが在庫を減らしている。メーカーはより客観的かつ明確に自動車市場の成長鈍化を認識している」と分析した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・第一財経日報は28日、中国自動車工業協会幹部が今年の中国自動車市場成長率について、昨年の約半分である7%にまで鈍化する見込みであるとしたことを報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-10-28 11:00