未練=広木隆
誰にでも未練はある。好きだった相手を、そう簡単に忘れられるものではない。僕も未だに20年以上も昔の恋を引きずっている。別な女性と結婚し、子供ができた今も、尚である。無論、妻と娘を愛しているが、それは家族として、であって恋愛の対象ではない。家族愛と恋愛感情は別個に存在するというのが僕の持論だが、この主張、一部の方(主に女性)に圧倒的に不評である。「そんなの勝手な自己正当化よ」と言われている。「それだったら好きなひととは一生結婚できないということになるじゃない」と彼女たちは言う。その通りである、と僕は思う。それが人生最大の矛盾であり、だから人生は切ないことの連続だと思うのである。
先週末発表された米国の雇用統計で、非農業部門の雇用者数の伸びが大幅に市場予想を下回った。従来から繰り返している通り、この指標は非常にブレが大きい統計であり、じゅうぶん「あり得る」話なので、本来は「サプライズ」ではないのだが、一応、マーケット的には「ネガティブ・サプライズ」とされている。それはいいとして、解せないのは米国株式市場の反応だ。発表当日の株式市場では、ダウ平均こそ7ドル安と小幅ながら3日続落したものの、S&P500とナスダック総合指数は上昇した。業種別にみても値下がりは金融株だけで、実質的には買い優勢の展開だった。
その理由として、FRBによる量的緩和縮小ペースが減速するとの観測が浮上したことが指摘されている。これは…
(執筆者:広木隆 マネックス証券チーフ・ストラテジスト 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
誰にでも未練はある。好きだった相手を、そう簡単に忘れられるものではない。僕も未だに20年以上も昔の恋を引きずっている。別な女性と結婚し、子供ができた今も、尚である。
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2014-01-14 17:45