富士通ゼネラルは中間期77%営業増益を確保、通期目標も引き上げ

  富士通ゼネラル <6755> は好決算発表を契機に見直し人気が盛り上がってきた。アナリストの予想を上回る好業績に人気は盛り上がりを見せているが、PERはわずか9.1倍と10倍割れにとどまり、割安買いの動きはなお活発化する可能性が強い。   同社はエアコンをはじめとする空調関連製品が主力。空調機部門はタイ、中国を製造拠点とし、販売先は欧州、米州、オセアニアに加え、中東・アフリカなどの新興地域にも広げており、グローバルに事業を展開している。家庭用ルームエアコンでは欧州、中東で高いシェアをもつ。空調関連製品のほか、消防システムや防災システムといった情報通信システムや、車載カメラや電子部品など電子デバイスも手掛ける。   今2015年3月期の9月中間決算は営業利益が前年同期比77%増の93億円を確保した。第1四半期発表時に55億円から80億円に増額しているが、それをも上回る数字である。   日本、中国、ブラジルなど空調機の一部地域の販売が天候不順や市況停滞などから期初予想を下回ると予測する一方、中東やインド向けのエアコンの販売伸長、商談が前倒しで進展し、受注も好調なデジタル消防無線システムの上積みなどで売上高は期初予想を達成できる見通し。   通期についても営業利益は210億円から250億円(前期比21%増)に増額しているが、情報通信・電子デバイス部門で案件の採算性を保守的にみていることから、なお増額の方向も見えている。まだ本格見直し相場にスタートを切ったばかりと言える。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
富士通ゼネラル<6755>(東1)は好決算発表を契機に見直し人気が盛り上がってきた。アナリストの予想を上回る好業績に人気は盛り上がりを見せているが、PERはわずか9.1倍と10倍割れにとどまり、割安買いの動きはなお活発化する可能性が強い。
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2014-10-30 15:30