富士フイルムが9月中間期業績を発表、J・TECを連結子会社化
富士フイルムホールディングス <4901> が30日引け後、今3月期の9月中間期業績を発表。ほかにも、配当予想の修正など複数のリリースを開示した。
中間期の売上高は1兆1828億9400万円(前年同期比0.7%増)、営業利益は715億9500万円(同24.7%増)となった。同社は中間期の業績予想を開示しておらず、市場コンセンサスと比較すると、売上高は約125億円、営業利益は13億円超の上積みとなっている。
同期間、デジタルカメラは販売台数減となったものの、フォトイメージング事業やメディカルシステム事業などが売上増となり、減価償却方法の変更に伴う影響などで営業利益も増加した。通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
中間期・期末ともに未定としていた今期の配当予想については、中間期配当を25円とし、期末予想も同額の25円とした。年間では50円(前期は記念配10円を含む50円)となる。
また、同社は株主優待制度を拡充。従来のヘルスケア商品サンプルセットの進呈や商品優待割引に加え、100株以上保有で1年以上保有株主に対して、フォトブック作成クーポン券(1000円分)を進呈する。このほか、500株以上かつ3年以上保有株主に対する優待内容を変更したほか、2000株以上・3年以上保有株主への株主限定イベント招待は廃止とした。
さらに富士フイルムは、出資するジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J・TEC) <7774> において、保有する新株予約権をすべて年内に行使し、J・TECを連結子会社化する方針を発表している。
同社は10年にJ・TECと資本提携。子会社も含めJ・TEC株を45.47%保有しており、今年3月には提携強化を目的として新株予約権を引き受けている。富士フイルムは11月または12月中に新株予約権を行使し持株比率を50.33%に増加、連結子会社化することでJ・TECの財務基盤の強化を図り、再生医療製品の開発を加速し事業領域の拡大を進めるという。(編集担当:片岡利文)
富士フイルムホールディングスが30日引け後、今3月期の9月中間期業績を発表。
japan,company
2014-10-31 06:00