IHIが低温排水で発電できる小型バイナリーを本格展開
■温泉での再生可能エネルギー買取制度や工場の省エネなどに貢献
IHI <7013> は14日、工場排水や温泉などの低位熱エネルギーを有効活用して発電する「バイナリー発電装置」の中でも、これまで熱エネルギーの回収が難しいとされてきた分散排出熱や100度C未満の温水を集約せずに利用可能な出力20kWの小型・軽量タイプの新製品の初号機、2号機を、福島県で林野庁からの受託プロジェクトを展開する企業などから受注したと発表した。
初号機は、福島ミドリ安全(所在地:福島県郡山市、代表取締役社長:白石昇央氏)が林野庁から受託した「平成25年度木質バイオマスエネルギーを活用したモデル地域づくり推進事業」において、木質バイオマスボイラーと小型バイナリー発電装置を組み合わせた地域熱電供給プロジェクトとして採用が決定されたもので、国内初のシステム。バイオマスボイラーで作られた温水は、熱供給(暖房、給湯、浴槽加温)と、小型バイナリー発電装置の熱源として利用される。
2号機は、焼却炉メーカーであるキンセイ産業(所在地:群馬県高崎市、代表者:金子正元氏)から受注。同社が製造する焼却炉に本装置を組み込み、発電可能な次世代型の焼却炉としての実証試験のために導入する。
バイナリー発電装置は、温泉での再生可能エネルギーの固定価格買取制度の適用や工場での省エネにも貢献する。今年度末までに20台以上の受注を目標に営業活動を展開するとともに、今後、更なるラインナップの拡充を図り、様々な省エネ・発電のニーズに対応してゆく方針。
株価は昨年11月から再び上昇基調を強め、1月9日に487円の高値をつけた。14日は米国株安や円高により日経平均が一時528円37銭安の1万5383円69銭まで下落し、終値も489円安。然し同社株の終値は477円(7円安)で、下げ率は日経平均より小幅にとどまった。細川護熙元首相が東京都知事選に出馬する方針を固め、これを小泉純一郎元首相が支援する方針と伝えられ、「脱・原発」がブームになれば、バイナリー発電装置も株価材料になるとの期待が出ている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
IHI<7013>(東1)は14日、工場排水や温泉などの低位熱エネルギーを有効活用して発電する「バイナリー発電装置」の中でも・・・。
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2014-01-15 07:15