韓国経済への影響懸念 サムスンとヒュンダイの「業績悪化」=韓国華字メディア

 韓国メディアの亜洲経済の中国語版は10月30日、韓国経済の牽引役である三星(サムスン)電子と現代(ヒュンダイ)自動車の業績が悪化していると報じた。特にサムスンは2014年7-9月期の営業利益が前年同期比60.05%減になったとし、専門家の意見として「サムスンとヒュンダイの業績悪化は韓国の経済全体に影響を及ぼす」と伝えた。  記事は、サムスンの7-9月期の売上高が前期比9.27%減の47兆4000億ウォン(約4兆9000億円)となり、前年同期に比べて19.69%減になったと紹介。さらに営業利益は4兆6000億ウォン(約4760億円)にとどまり、前期比43.5%減、前年同期比60.05%減になったと指摘し、スマートフォン事業の減速が業績低迷の直接的な原因だと指摘した。  続けて、ヒュンダイの7-9月期における営業利益は前年同期比18.0%減の1兆6487億ウォン(約1700億円)だったことを紹介、10年10-12月期以来の最低額になったと紹介。さらに営業利益率も前年同期の9.7%から7.7%に低下したと伝えた。  記事は、韓国経済の牽引役だったサムスンとヒュンダイの業績が悪化していることに対し、「韓国の経済界では懸念が高まっている」とし、多くのグループ会社や協力会社を持つ両社だけに、業績悪化の影響は韓国の経済全体に波及する恐れがあると指摘した。  また、サムスンとヒュンダイの業績は10-12月期に一定の反発が予想されていると紹介するも、サムスンのスマートフォン事業では競合企業が多く、業績を回復させられるかは未知数と指摘。さらに、ヒュンダイについては、10-12月期も日本の自動車メーカーとの激しい競争に直面しているとし、両社ともに「予断を許さない状況」と危機感を示した。(編集担当:村山健二)(写真は亜洲経済の10月30日付報道の画面キャプチャ)
韓国メディアの亜洲経済(華字版)は10月30日、韓国経済の牽引役であるサムスン電子と現代(ヒュンダイ)自動車の業績が悪化していると報じた。(写真は亜洲経済の10月30日付報道の画面キャプチャ)
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2014-10-31 10:45