日経平均は755円高、日銀追加緩和で約7年ぶりの高値

 31日の日経平均株価終値は、755円56銭高の1万6413円76銭と大幅続伸。  前日のNYダウが大幅反発したことを好感し、日経平均は158円高の1万5817円で寄り付き。GPIFによる日本株比率の引き上げ期待や、ドルが109円台前半に買われたことも買い材料となり、前場は1万5900円前後で堅調に推移した。  後場に入り、日銀の金融政策決定会合で追加の金融緩和が決定と伝わると、日本株への買いが一気に流入。日経平均は急騰し、午後2時台には875円高まで買われた。  日経平均の終値は2007年11月以来、約7年ぶりの水準となり、755円高は08年10月以来の上げ幅となっている。  個別株では、今9月期予想で過去最高益を計画したサイバーエージェント <4751> が急騰。再生医療用の細胞シートの承認申請を提出したテルモ <4543> や、ディズニーリゾートの大型開発計画を発表したオリエンタルランド(OLC) <4661> も大きく買われた。  また、前日に発表した9月中間期決算の好調が材料視された京セラ <6971> や任天堂 <7974> 、自社株買いが好感されたアンリツ <6754> なども急伸している。  一方、今3月期予想を下方修正し減益予想に転じたエンプラス <6961> が一時ストップ安。今12月期3Q決算発表後に利益確定売りに見舞われたレッグス <4286> が朝高後に大きく売られ、中間期決算を発表したカシオ計算機 <6952> や日本ガイシ <5333> も軟調となった。  業種別では、空運株を除く32業種が上昇。不動産、ノンバンク、証券、倉庫、精密機器、保険株などが大きく買われた。(編集担当:片岡利文)
31日の日経平均株価終値は、755円56銭高の1万6413円76銭と大幅続伸。
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2014-10-31 15:00