サムスンの中国スマホ市場シェア 「中国企業」が食い荒らしている!?=中国メディア

サムスン電子が10月30日に2014年7-9月期の業績を発表し、営業利益が前期比43.50%減、前年同期比60.05%減になったことについて、中国メディアの一財網は31日、「世界最大のスマートフォン市場である中国で、サムスンのシェアが中国企業に食い荒らされている」と伝えた。
記事は、サムスンが期待を寄せていた中国市場では「ハイエンド市場はアップルが押さえ、ローエンド市場では小米(シャオミ)科技をはじめとする中国企業の独壇場」だと指摘。市場調査会社Canalysの分析を引用し、8月の中国市場におけるサムスンのスマホ出荷台数は企業別で第4位となり、市場シェアも10%前後に落ち込んだと指摘した。
続けて、アナリストの分析を引用し、「サムスンの7-9月期の業績が不振だったのは中国のスマホ市場での販売不振が原因」と指摘し、さらに「現在のような状況は今後も続く見通し」と伝えた。
また、中国スマホ市場における中国メーカーの市場シェアは9月に90%に達したと予想されると紹介、「中国スマホ市場では構造的な変化が起きており、サムスンが市場シェアを拡大し続けることは極めて困難」と論じたうえで、いかにシェア減少を防ぐかがサムスンの目下の課題だと指摘した。
一方で、サムスンにとって回避不可能な事態として、「スマホ市場やタブレット市場の成長が世界的に鈍化していること」を挙げ、市場調査会社Technalysis Researchのアナリストの分析として、「スマホもタブレットも普及に伴う市場の急成長は終わりに近づいている」と指摘。今後はハードの製造・販売以外の新しい事業を成長させる必要があると論じた。
続けて記事は、「業界内の関係者」の話として、サムスンがスマホ事業で成功できたのはさまざまな条件が整ったためだと主張。さらにサムスンが業績を伸ばし続けるためには、市場の洞察力や技術開発力、デザイン力、マーケティング、アフターサービスなどすべてにおいて成長することが求められると主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Georgii Dolgykh/123RF.COM)
サムスン電子が10月30日に2014年7-9月期の業績を発表し、営業利益が前期比43.50%減、前年同期比60.05%減になったことについて、中国メディアの一財網は31日、「世界最大のスマートフォン市場である中国で、サムスンのシェアが中国企業に食い荒らされている」と伝えた。(イメージ写真提供:(C)Georgii Dolgykh/123RF.COM)
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2014-10-31 15:30