銀座EHビルが11月1日にグランド・オープン・・・日本初進出ブランド「GAASTRA」旗艦店運営も

EH株式会社(本社・大阪府堺市)は11月1日、銀座EHビルをグランドオープンする。所在地は東京都中央区銀座8丁目で、地上12階建て。床面積は1000平方メートル強で、1、2階は日本初進出となるオランダ発のヨーロピアン・マリンブランド「GAASTRA(ガストラ)」のフラッグショップ、3階は呉服・和装ギャラリーにする。同ビルに、同社東京支社も開設する。(写真提供:EH)
GAASTRAは100年以上の歴史を持つ、オランダのブランドだ。原点は高品質の製帆業で、現在はヨット用などのマリン・ウェアをベースにした、タウンでも楽しめる衣類などをリリースし続けている。機能性とファッション性の「比類なき融合」が特徴という。
例えばネイビーブルーの男性用ジャケットでは、防風性・防水性を極めて重視。本来ならば遭難時に役立てる目的の派手なオレンジ色の裏地が、強い視覚的アクセントになっている。オランダが育んだ航海文化をバックボーンとするだけに、強い物語性を持つブランドと言えそうだ。EHはGAASTRAを「海に恋した国が鍛えた機能美」を具現したブランドと位置づけている。
売り場担当者は、「これまで日本に進出していなかったことが不思議なぐらい」と説明。EHとしては、日本にはオランダ発のブランドが少なかったこともあり、今後とも積極的に展開していきたい考えだ。顧客としては30-50代、さらにファミリー層も想定している。
また、EHが一部地域を除いたアジアの広い地域における販売権を取得したことから、日本だけでなくアジア圏全体を視野に、GAASTRAを浸透させていきたいという。
3階の呉服・和装ギャラリーでも、EHがこれまで手掛けてきた、「いいもの真っすぐに」の路線を踏襲する。呉服1枚にも「日本の美のエッセンスがつまっている」ものを厳選。帯留めに使う組みひもも、通常は8色のひもを組み合わせるものが多いが、32色を組み合わせる高級品を中心に扱う。
着物では、友禅染の北川(京都府中京区)、組みひもでは、本場である伊賀の熟練職人が手がけたものなど、作家や作者にこだわった、よい物に絞り込んで展示する。「自信と誇り」を持って顧客に勧められる品をそろえるという。
EHは1964年の創業だ。2014年の創業50周年を迎えるにあたり、「ネクスト50年」というテーマを改めて熟考した。その結果、「もっとたくさんの人々に知っていただく」ことを大きな課題として設定した。ブランディングを進めるためには「東京の、それも銀座が最適」ということで、今回の展開を決めた。
ネットなどによる情報発信にも努めているが、高級品を扱っているだけに、「体験型施設」が有効と改めて認識した。銀座にはアジア圏をはじめとする多くの外国人買い物客が訪れることを念頭に、中国語スタッフも常駐するようにしたという。
銀座EHビル最上階である12階は、「銀座会議」と名づけた会員制ラウンジにした。EHグループのサマーウッドワイン339本や、EH酒造株式会社の「大吟醸 鬼かん」をはじめとする清酒を常備する。食事のサービスでは、ロナルド・レーガン、ブッシュ、クリントンと、米国大統領の就任晩餐会の総料理長を3度も務めた経験のある山本秀正シェフを料理監修に迎えた。
同ラウンジは、EHファンの「隠れ家的いこいの場」にすると同時に、専門業者などを招いてのワインや日本酒などのテイスティング会や商談の場としても活用する考えと言う。(編集担当:中山基夫)
EH株式会社(本社・大阪府堺市)は11月1日、銀座EHビルをグランドオープンする。所在地は東京都中央区銀座8丁目で、地上12階建て。床面積は1000平方メートル強で、1、2階は日本初進出となるオランダ発のヨーロピアン・マリンブランド「GAASTRA(ガストラ)」のフラッグショップ、3階は呉服・和装ギャラリーにする。
business,company
2014-10-31 17:45