【本日注目の通貨ペア】カナダドル/円:金融政策のコントラスト鮮明に
カナダ/円は、9月19日に1年4カ月ぶりの高値となる99.794円まで上昇したが、その後は世界経済の減速懸念などから急反落し、今月16日には92.889円まで下落。ところが、本日の東京市場で一時99.00円前後まで値を戻すなど驚異的なV字反発を見せている。カナダ中銀(BOC)の政策スタンスが引締め方向に傾くとの思惑が浮上しているのに対して、日銀が予想外の追加緩和に踏み切った事から足元でカナダドル高・円安に拍車がかかっている。
BOCは今月22日に発表した声明分で、住宅価格の上昇と家計債務の増加に懸念を示した上で「次回の金利変更に関し、BOCは中立を維持する」との文言を削除した。市場はこれを将来的な利上げを見据えた動きと解釈した模様であり、本日発表される加8月GDPが予想以上の伸びとなれば、そうした見方を補強する材料となるだろう。
金融政策面のコントラストが強いほど、対象通貨ペアの値動きが大きくなると考えられる事から、今後BOCの利上げ期待が現実味を帯びてくるようなら、カナダ/円は9月高値99.794円を突破して100円の大台を覗う可能性が高まろう。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
カナダ/円は、9月19日に1年4カ月ぶりの高値となる99.794円まで上昇したが、その後は世界経済の減速懸念などから急反落し、今月16日には92.889円まで下落。ところが、本日の東京市場で一時99.00円前後まで値を戻すなど驚異的なV字反発を見せている。
economic,gaitamedotcom,fxExchange
2014-10-31 18:15