今週の為替相場見通し(2014年11月3日-)=為替王

 先週金曜日、日銀の大規模な量的緩和策の第二弾が発表され、予想外だったこともあり、為替は急速に円安になりました。米ドル円はチャート分析の観点では、今年夏までの膠着状態において蓄積された相場エネルギーが膨大であったため、9月に円安方向に動き始めた時期に「年内に1ドル=111円~115円を目指す大相場に発展する」との目標を掲げました。もう少し調整等を挟んでから、年末くらいにその水準に達すると見込んでいましたが、先週の日銀の追加緩和により、その時期が早まり、先週にすでに中長期的な予想レンジ(111円~115円)に入ってきました。もっと細かい目処を算出しますと、112円台後半~113円台後半あたりが節目として出てきます。いずれにしましても、意表をつく日銀の追加緩和により時期がだいぶ早まってしまいましたが、中長期的な予想レンジに入ってきたこともあり、短期的には荒い値動きながらもおよそそのレンジを中心とした推移になるのではないかと見ています。  先月後半は、ユーロ円が139円台、ポンド円が175円台など、思い切った上昇ターゲットを掲げてきたつもりでしたが、結果的には、日銀追加緩和の効果により、それぞれターゲットを大きく上回りました。このような場合、実戦においては「ターゲットで決済せずに、もっと引っ張ればよかったかな」と後悔しがちですが、方向性はあっており利益も出たことをよしとして次に気持ちを切り替えたいです。  その他の通貨も、先週は、スイスフラン円の上昇ターゲットは1フラン=115円台、南アフリカランド円は1ランド=10円の大台回復などと、それぞれ結構、大きなターゲットを掲げたのですが、いずれも到達して、良かったと思います。  一番気持ちよかったのがNZドル円ではないかと思います。先週、上昇シグナルが点灯し29日朝のブログ記事で「1NZドル=88円台回復をターゲットとして掲げたいです」と書きました。これも先週末に一時88円を回復し、ほぼターゲット到達と見てよいかと思います。  以上、短期的なトレーディングの観点では、ターゲットに到達したり行き過ぎたりしましたので、ひとまず「休むも相場」で、また次の勝負どころを待ちたいという心境ではないかと思います。(執筆者:為替王)
先週金曜日、日銀の大規模な量的緩和策の第二弾が発表され、予想外だったこともあり、為替は急速に円安になりました。米ドル円はチャート分析の観点では、今年夏までの膠着状態において蓄積された相場エネルギーが膨大であったため、9月に円安方向に動き始めた時期に「年内に1ドル=111円~115円を目指す大相場に発展する」との目標を掲げました。
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2014-11-03 00:00