日経平均は1万7000円台回復、円安進行で全面高

 11月4日の日経平均株価は前週末比319円09銭高の1万6732円85銭で寄付いたあと、上げ幅を700円超に拡大した。取引時間中としては07年10月18日以来約7年ぶりに1万7000円台を回復している。  10月のISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況感指数が市場予想に反して増加し、ドル・円が一時114円台を回復するなど円安が進んだため、東京市場では輸出関連株を中心に堅調な展開となった。東京が連休中のNYダウは日銀による追加金融緩和がサプライズになってリスクオンの買いが先行し、前週末に過去最高値を更新。3日は利益確定売りが優勢となったが、下値は限定的だった。  個別では、15年3月期業績および配当予想を上方修正した富士重工業 <7270> や14年9月中間期の利益予想を上方修正したアイフル <8515> が買い気配スタート。兼松 <8020> がTOBを発表した兼松日産農林 <7961> や、GMOクリックホールディングスが株式交換で完全子会社化すると発表したFXプライムbyGMO <8711> も買いを集めている。  半面、特別損失の計上により15年3月期で最終赤字転落および無配の見通しになったトクヤマ <4043> は売り気配となった。14年12月期第3四半期で赤字幅が拡大したアートスパークホールディングス <3663> 、15年3月期業績予想を下方修正した川本産業 <3604> などは下落している。(編集担当:宮川子平)
11月4日の日経平均株価は前週末比319円09銭高の1万6732円85銭で寄付いた。
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2014-11-04 09:15