中国市場における日系車の販売台数、尖閣問題前の水準を回復できず=中国メディア

中国の自動車専門サイト・盖世汽車網は10月31日、2014年第1-第3四半期の中国市場における日系車の販売台数が前年同期比9.5%増の214万8600台に達したと紹介する一方、市場シェアは同0.5%減の16.4%にとどまり、尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる対立が起きる以前の20%の水準はいまだに回復できていないと伝えた。
記事は、第1-第3四半期における日系車の販売は「良好だった」だったとし、2月以外はすべての月で販売台数が25万台以上に達したと紹介。一方、第3四半期は7月が前年同月比3.4%減となり、8月は前年同月比で上昇したものの、9月は再びマイナスになったと指摘し、第3四半期は減速傾向にあったと伝えた。
さらに、14年第1-第3四半期における中国のミニバン市場の成長率は前年同期比49.1%増、SUV市場は同32.8%増だったものの、日系ミニバン車の販売の伸び率は同48.4%増、SUVは同31.3%増にとどまったとし、「日系車はセダン、ミニバン、SUVなどいずれの市場でも販売台数を伸ばしたものの、市場の成長率には及ばなかった」と伝えた。
また、セダン市場では日系車の販売台数は前年同期比1.7%増の150万6400台にとどまり、セダン市場の成長率4.7%には遠く及ばなかったと紹介。日系車のセダン市場をけん引した車種として、ホンダのクライダー、トヨタのヤリス、マツダのアクセラを挙げ、トヨタのカムリやカローラなど「かつて販売が好調だった車種は軒並み減少した」と伝えた。
続けて記事は、メーカー別ではトヨタの販売が好調だったとし、販売台数は前年同期比12.8%増の66万9500台、日産は同6.4%増の60万8600台、ホンダが3.8%増の48万9100台になったと紹介。また、日系車のうち、車種別では日産シルフィが20万1990台で最多になったとしたほか、ホンダのCR-Vが12万1454台、カムリが11万7381台で続いたと伝えた。(編集担当:村山健二)(写真は盖世汽車網の10月31日日付報道のd画面キャプチャ)
中国の自動車専門サイトの盖世汽車網は10月31日、2014年第1-第3四半期の中国市場における日系車の販売台数が前年同期比9.5%増の214万8600台に達したと紹介する一方、市場シェアは同0.5%減の16.4%にとどまり、尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる対立が起きる以前の20%の水準はいまだに回復できていないと伝えた。(写真は盖世汽車網の10月31日日付報道のd画面キャプチャ)
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2014-11-04 09:45