トクヤマは逆行安、15年3月期予想の最終赤字転落など嫌気されて安値更新

 トクヤマ <4043> は全般相場が堅調に推移するなかで逆行安し、5月21日の年初来安値270円を下回った。午前9時27分には78円安(24.45%安)の241円を付けている。10月31日引け後に発表した15年3月期業績予想の修正で最終赤字および無配予想に転じたことが嫌気された。  マレーシア工場で半導体向けグレードの生産・販売を目指していたが、当面顧客認定用サンプルの出荷が事実上不可能と判断し、製造設備に関して事業計画を見直して第2四半期に特別損失を計上。通期の最終損益予想を95億円の黒字から750億円の赤字(前期は102億1800万円の黒字)に引き下げた。また、配当は中間期・期末ともに3円の年間6円から無配に見直した。  一方、半導体関連製品の堅調推移や医薬品原薬の販売好調、円安による輸出価格の上昇などを背景に、売上高は3005億円から3090億円(前期比7.5%増)、営業利益を185億円から210億円(同3.6%増)に引き上げている。(編集担当:宮川子平)
トクヤマは全般相場が堅調に推移するなかで逆行安し、5月21日の年初来安値270円を下回った。
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2014-11-04 09:45