中国人消費者から見た日本の家電 「かつては高品質で信頼得ていた」

中国メディアの中国商務新聞網はこのほど、過去の中国では長きにわたって「ソニーのラジオ」や「日立の冷蔵庫」、「シャープのテレビ」といった日本メーカーの家電が消費者の寵愛を受けていたとする一方、今では「日本製品の排斥すらある」と紹介。日本メーカーの家電が現代の中国人の目にどのように映っているのかを伝える記事を掲載した。
記事は、日本メーカーの家電はかつて中国で「ハイテク」、「高品質」というイメージを確立し、消費者の間でも高い信頼を得ていたと紹介する一方、時代が変わるにつれて状況が変化してしまったと紹介。さらに、現代の中国の消費者からは「日本メーカーの家電を購入する必要がどこにあるのか」との声も聞かれると伝えた。
続けて、中国の家電量販店・国美電器の販売員に対する取材を通じて、シャープ製のテレビを販売しているという同販売員が「シャープに限らず、ソニーなど日本メーカーのテレビはあまり売れていない」と述べたことを紹介。その理由として、「中国製テレビの品質や性能が日韓メーカーのテレビと同等にまで向上し、さらに価格は日韓メーカーのテレビより安いため」と指摘した。
またテレビを購入するために国美電器を訪れていたという女性の声として、「日本メーカーのテレビは一般的な中国人消費者の需要とかけ離れている」と伝えた。同女性によれば、シャープやソニーのテレビは価格が高い50インチ以上の大きさのものばかりで、40インチほどの手頃なサイズのテレビは数種類しかなく、選択肢が少なすぎるのだという。
さらに記事は、電子レンジや洗濯機、冷蔵庫、エアコンなどについても「テレビ同様、中国人消費者は日本メーカーの製品に関心を抱いていない」と紹介。価格が安く、品質も悪くない中国メーカーの製品が数多く揃っているなかで、中国人消費者は日本メーカーの製品を購入する必要性を感じていないと伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの中国商務新聞網はこのほど、過去の中国では長きにわたって「ソニーのラジオ」や「日立の冷蔵庫」、「シャープのテレビ」といった日本メーカーの家電が消費者の寵愛を受けていたとする一方、今では「日本製品の排斥すらある」と紹介。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,japan
2014-11-04 10:00