GMOリサーチは続急落も成長可能性を見直し直近IPO株人気が再燃余地

  GMOリサーチ <3695> (東マ)は、370円安の3115円と続急落し、10月28日につけた上場来安値3365円を下抜いている。日銀の追加金融緩和策をテコに急速な円安が進行し、主力株を中心に相場全般が大きく上昇するなか、新興市場からの乗り換えで同社株にも目先の利益を確定する売り物が続いている。ただ目先売り一巡後は、同社の独自ビジネスモデルによる成長可能性を再評価して直近IPO(新規株式公開)株買いが再燃する可能性があり、突っ込み買い妙味を示唆、今年10月22日のIPO2日目につけた初値4900円、その後の上場来高値5250円を目指す展開が想定される。 ■1083万人とアジア最大級のパネルを誇り年平均成長率は25%超   同社は、インターネット調査の業務支援事業を展開しており、業界標準となるプラットフォーム「GMO Market Observer」を構築、リサーチ市場からマーケティング市場まで幅広く網羅するとともに、国内はもとより、今後、高成長が予測されているアジア市場へのグローバル展開を強化している。同社のプラットフォームは、従来は、顧客の調査会社、広告会社などが各社固有のシステムによって個々に行っていたサンプリング、アンケート作成、データ集計、集計・分析などを会社システムと連携して一体的に完結させるサービスとして提供して効率化している。またアジア市場ではアンケートに協力してくれる会員のパネルは、2012年以来3年半で4倍となり、今年8月末で1083万人とアジア最大級を誇っている。   このパネルをベースに、最先端テクノロジーを活用して消費者の深層心理まで把握できるツールを提供するなど強みを発揮してマーケティング産業まで事業領域を拡大している。このため同社の売り上げは、この3年間で海外売り上げが1.9倍、全売り上げが1.7倍となり、3年間の年平均成長率は、25%を超えた。   今12月期は、売り上げ25億8600万円(前期比33.4%増)、経常利益2億3900万円(同59.8%増)、純利益1億4200万円(同56.8%増)と予想、配当も、36.54円と予定している。 ■ネット関連で異色の36.54円配当実施も手掛かりに戻り試す   株価は、IPO初日は買い気配値を切り上げたまま初値を形成せず、2日目に市場の事前観測を上回る公開価格比2.3倍で初値をつけて、上場来高値までなお350円高、株価が、ロックアップ条項解除株価を大きく超えたことで目先の利益を確定する売り物が強まった。ネット関連のIPO株として異色の配当36.54円を継続していることも手掛かりに戻りを試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
GMOリサーチ<3695>(東マ)は、370円安の3115円と続急落し、10月28日につけた上場来安値3365円を下抜いている。
economic
2014-11-04 10:15