サンコーテクノが高値更新、事業環境良好で上値追いの流れに変化なし
アンカー大手のサンコーテクノ <3435> (JQS)の株価は水準を切り上げて高値更新の展開が続いている。目先的には過熱感を冷ますための自律調整も必要だが、20年東京夏季五輪、老朽化インフラ更新など建設ビッグプロジェクトが相次いで中期的に事業環境は良好であり、上値を追う流れに変化はないだろう。
ファスニング事業(あと施工アンカーなど)、リニューアル事業(FRPシート、太陽光発電関連など)、センサー事業(アルコール測定器など)を展開している。あと施工アンカーはコンクリート用の特殊ネジ・釘類であり、需要は震災復興・耐震補強工事、老朽化インフラ補修・更新工事など建設工事の増加が追い風となる。太陽光発電関連製品もメガソーラーの増加が追い風だ。
今期(14年3月期)連結業績見通し(9月13日に増額修正)は売上高が前期比8.1%増の163億40百万円、営業利益が同25.1%増の10億70百万円、経常利益が同22.6%増の10億30百万円、そして純利益が同37.6%増の6億10百万円としている。あと施工アンカーや太陽光発電関連の需要が高水準に推移して、高付加価値製品の好調や販管費の抑制なども寄与する。通期再増額の可能性もあるだろう。なお2月14日に第3四半期累計(4月~12月)の業績発表を予定している。
株価の動き(10月1日付で株式2分割)を見ると、11月中旬の1200円近辺を起点として水準を切り上げ、高値更新の展開が続いている。足元では1700円~1800円近辺の短期モミ合いから上放れの形となり、ほぼ一本調子に上昇して2000円台に乗せた。さらに1月14日には全般地合いが悪化する中でも、前日比52円(2.51%)高の2121円まで上昇する場面があった。好業績を評価する動きだろう。
1月14日の終値2090円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS149円90銭で算出)は13~14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間25円で算出)は1.2%近辺、実績PBR(前期実績に株式分割を考慮した連結BPS1757円28銭で算出)は1.2倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線に対するプラス乖離率が拡大して目先的な過熱感を強めているが、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形である。指標面に割高感はなく、自律調整を挟みながら上値を追う流れに変化はないだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
アンカー大手のサンコーテクノ<3435>(JQS)の株価は水準を切り上げて高値更新の展開が続いている。目先的には過熱感を冷ますための自律調整も必要だが、20年東京夏季五輪、老朽化インフラ更新など建設ビッグプロジェクトが相次いで中期的に事業環境は良好であり、上値を追う流れに変化はないだろう。
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2014-01-15 09:45