急速な円安! 韓国にもたらすリスクとは=中国メディア

 中国メディアの匯通网は3日、韓国の韓国銀行(中央銀行)はこのほど、李柱烈(イ・ジュヨル)総裁がソウルで行われた会議に向けて準備した原稿を発表し、李柱烈総裁が「急速に進む円安を注視する必要がある」との見方を示したと伝えた。  記事は、原稿の内容として「李柱烈総裁は世界経済の回復が力強さに欠けるなか、アジア各国は個別の国の不安定な金融情勢が域内のリスクに発展することを防ぐ必要があるとの見方を示した」と紹介した。  続けて、日銀がこのほど追加緩和の実施を決めたことに対し、李柱烈総裁が「為替市場を注視し、円安の急速な進行について注意深く監視する必要がある」と論じたことを伝えた。また、エコノミストの分析を引用し、日銀の追加緩和によって円安が進行することで、日本の輸出企業はさらに価格競争力を増すことになるとしたほか、韓国企業にとっては「圧力」につながると指摘。  また、英大手金融機関「HSBC」のRonald Man氏による報告として、円安が今後も進行した場合、韓国の輸出企業にとっては業績がさらに下振れするリスクになるとし、「韓国の輸出低迷は韓国の経済成長を損ねることになる」と伝えた。  そのほか記事は、日銀による追加緩和の発表前にあたる10月29日に韓国の朴槿恵大統領が韓国経済の3大リスクとして「低インフレ、低成長」のほかに「円安」も挙げていたことを紹介。さらに「大統領が直接、為替に言及することは珍しいこと」とし、日銀の追加緩和の前から「円安が韓国経済にとってのリスク」になっていたことを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの匯通网は3日、韓国銀行(中央銀行)はこのほど、李柱烈(イ・ジュヨル)総裁がソウルで行われた会議に向けて準備した原稿を発表し、李柱烈総裁が「急速に進む円安を注視する必要がある」との見方を示したと伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-11-04 13:45