日産自が中間期業績を発表、純利益は市場予想を大きく超過

 日産自動車 <7201> が4日引け後、今3月期の9月中間期業績を発表している。  中間期の売上高は、前年同期比8.2%増の5兆1446億2900万円、営業利益は同18.0%増の2619億4400万円、純利益は同24.9%増の2370億300万円となった。  同社は中間期予想を開示していない。市場コンセンサスとの比較では、売上高は122億円超、営業利益は79億円程度を上積みし、純利益は274億円以上上回った。  北米での販売好調や、欧州での景気安定が寄与し、日本の需要低迷、ロシアなど新興国での景気落ち込みの影響を相殺したという。また、販売費や製造費用が増加したものの、販売台数の増加や購買原価低減などでカバーしたことで、営業利益は2ケタ増益となっている。純利益は為替差益の改善と持分法による投資利益の増加などで、市場予想を大きく超過した。  通期予想については、売上高が10兆8000億円(前期比3.0%増)と従来予想から微増額したものの、各利益は据え置いている。販売台数の減少による収益悪化を、コスト削減や為替変動による増益でカバーする見通しとしている。  日産自の4日の終値は、30.1円高の1028円。同社株は9月25日に1089.5円の年初来高値を付けている。(編集担当:片岡利文)
日産自動車が4日引け後、今3月期の9月中間期業績を発表している。
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2014-11-04 21:45