日経平均は74円高、原油安で東電が堅調、カジノ関連株にも物色
5日の日経平均株価終値は、74円85銭高の1万6937円32銭と5日続伸。
前日の米国市場は様子見ムードが強まり、NYダウは小幅反発。日本株市場も方向感のない展開となり、日経平均は77円安と売り先行で寄り付いたあとは、前日終値近辺での攻防に終始した。
午後2時以降には買いの勢いが強まり、一時は日経平均の上げ幅が100円を超えたものの、大引け直前に失速。2007年10月以来となる終値での1万7000円には届かなった。
個別株では、原油価格の下落で燃料費の抑制期待が高まり、東京電力 <9501> が急伸。業績修正で悪材料出尽くし感が出た日本製鋼所 <5631> 、中間期業績の計画上ブレが好感された日本水産 <1332> なども買われ、中間期利益予想を上方修正した大日本スクリーン製造 <7735> は連日の年初来高値となった。
また、カジノ法案成立に向けた動きが伝わり、テックファーム <3625> がストップ高。日本金銭機械 <6418> やオーイズミ <6428> なども物色された。
一方、通期の営業利益予想を下方修正したソフトバンク <9984> が売られたほか、投資判断が引き下げられたトクヤマ <4043> 、今12月期の3Q決算の低進ちょくが嫌気されたポーラ・オルビスホールディングス <4927> などが軟調となった。業務提携を発表したハーツユナイテッドグループ(HUG) <3676> も弱含んでいる。
業種別では、空運、電力・ガス、水産、繊維、紙・パルプ株が堅調となり、不動産、鉱業、金属製品、石油・石炭製品株などが売られた。(編集担当:片岡利文)
5日の日経平均株価終値は、74円85銭高の1万6937円32銭と5日続伸。
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2014-11-05 14:45