韓国が「AIIB」参加に迷い  背後に米中の「覇権争い」か=韓国

 中国メディアの新浪財経は3日、韓国の聯合ニュースを引用し、韓国は中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加するかどうかを2015年上半期に決める可能性があると伝えた。  記事は、10月24日にAIIBの設立に向けて21カ国が覚書を交わしたことを紹介する一方、韓国は覚書への参加は見送ったことを伝えた。さらに、中国は15年末までにAIIBの正式な発足を目指していると伝え、韓国政府の関係者の言葉として、15年上半期までにAIIBに参加するかどうかを決定する方針だと紹介した。  続けて、韓国側がもっとも案じている問題として、「中国がAIIBの最大出資国となった場合、中国の影響力が色濃く反映され、韓国の意向が反映しなくなること」を挙げ、AIIBの本部や理事会が中国に設置される可能性が高いことを指摘した。  さらに記事は、米国がAIIBに対して「国際金融秩序に合致しない」とし、韓国に慎重な判断を求めていることを伝えたうえで、「その背後には米国と中国の覇権争いが見え隠れする」と主張。中国はAIIBを通じてASEAN諸国内での影響力強化と金融市場における地位向上を狙っているとし、“アジア回帰戦略”を進める米国が中国を牽制しているとの見方を示した。  一方で、韓国政府はAIIBがもたらす可能性のある利益も考慮する必要があるとし、一部の分析を引用したうえで「韓国がAIIBに参加すればアジアのインフラ建設に韓国企業が参加することができ、韓国の国際的地位の向上にも役立つ」と伝えた。さらに韓国政府は15年上半期まで中国と継続して協議を行う方針であることを紹介した。(編集担当:村山健二)(写真は新浪財経の3日付報道の画面キャプチャ)
中国メディアの新浪財経は3日、韓国の聯合ニュースを引用し、韓国は中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加するかどうかを2015年上半期に決める可能性があると伝えた。(写真は新浪財経の3日付報道の画面キャプチャ)
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2014-11-05 15:00