キャンドゥは急反発、消費税増税関連の100円ショップ株は決算動向が分かれ高安マチマチ
キャンドゥ <2698> は、44円高の1554円と4営業日ぶりに急反発して始まっている。前日14日大引け後に11月期決算を発表、前期業績が昨年10月の下方修正値をやや上ぶれて減益率を縮小して着地し、今期業績も増益転換を予想したことを手掛かりに、今年4月の消費税増税を前に生活防衛関連株人気を再燃させ下げ過ぎ訂正買いが増勢となっている。前日14日は、同社と同業の100円ショップ株のワッツ <2735> (JQS)も、今8月期第1四半期(1Q)決算を発表したが、減益転換したことが響いて14円安の878円と変わらずを挟んで5営業日続落し、同業態のセリア <2782> (JQS)が、新株価指数「JPX日経400」の構成銘柄に選定され連日の昨年来高値追いとなっていたが、きょう15日は利益確定売りで190円安の4335円と4営業日ぶりに急反落、高安マチマチとなっている。
■今期純利益は80店舗を新規出店し20%増益と2ケタ増益転換
キャンドゥの前11月期業績は、昨年10月の下方修正値を利益が9300万円~2500万円上ぶれたが、前々期比0.1%増収、27%経常減益、32%純益減益と落ち込んだ。64店舗を新規出店し、新ブランド仕様店舗の出店やブランドロゴの変更、新プライベートブランド「Do!STARS」導入、新キャラクター「はっ犬ワンドゥ」の訴求、さらに設立20周年記念増量食料品の期間限定販売など積極経営を推進したが、新ブランド確立のための先行投資や20周年記念商品の顧客還元などが負担増を吸収しるまで至らず減益転換した。
今期業績は、新ブランド仕様店舗を中心に新規出店を80店舗とさらに積極化し、50店舗をリニューアルすることから増収増益転換、純利益は、7億3500万円(前期比20%増)と増益転換を見込んでいる。
なおワッツの1Q業績は、前年同期比5%増収、19%経常減益、22%純益減益と減益転換したが、2Q累計業績対比の利益進捗率は、46~50%と目安の50%をほぼクリアし、8月通期純利益は、11億8000万円(前期比5%増)と期初予想を据え置いて増益転換、2期ぶりに過去最高更新を見込んでいる。
■分割後高値からの調整幅の3分の1戻し水準で一段の戻りにトライ
キャンドゥの株価は、昨年5月末割当で実施した株式分割(1対100)の権利落ち後安値1329円から同高値1769円まで底上げし、前期業績の下方修正で再び1415円と調整、3分の1戻し水準の1500円台を固める動きを続けてきた。4月の消費税増税とともに景気の下ぶれ懸念が強まることも想定され、逆に生活防衛関連人気を高め一段の戻りにトライする展開を強めよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
キャンドゥ<2698>(東1)は、44円高の1554円と4営業日ぶりに急反発して始まっている。
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2014-01-15 10:00