中国の高速鉄道規格が世界に向かう=中国メディア

中国メディア・広州日報は5日、中国を中心とした国際グループがメキシコ初の「高速鉄道建設プロジェクト」を受注したことについて、「中国の高速鉄道規格が世界に向かう」と報じた。
記事は、メキシコ高速鉄道プロジェクトが全長210キロメートル、設計時速300キロメートル、契約金額約44億米ドル(約5057億円)であると紹介。そして、このプロジェクトの受注が「中国が海外で設計、建設を請け負い、かつ完全に中国の規格と装備を採用したものであり、中国高速鉄道にとっては事実上、世界進出に向けた最初の注文書である」と評した。
そのうえで、高速鉄道の成功は「同様に中国の鉄道規格全体の対外輸出をもたらすことになる」とし、ケニアで純中国規格の鉄道建設プロジェクトを受注したことも紹介した。
記事は、今回の受注について同済大学の軌道交通の専門家が「単純な建設や設備の輸出から、建設、設備そして規格という全体の輸出へと到達したことが、最大のポイント」と語り、中国高速鉄道の実力が世界に認可されたことを示すものとの見解を示したことを伝えた。
また、鉄道建設において「中国企業が現地との相互利益を非常に重視している。現地従業員の雇用から現地での原料調達などまで、中国企業主導の産業協力、世界との連動モデルを構築しつつある」とした。
記事はさらに、現在中国企業が先進国である米国国内に高速鉄道の技術や製品の売り込みを仕掛けていることを紹介。そして、「先進国にしろ、発展途上国にしろ、最終的には実力が物を言う。難易度が高い市場において、中国はすでに本土で成功した経験を世界競争での優位性へと転化している」とする国外の専門家のコメントを併せて伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)
中国メディア・広州日報は5日、中国を中心とした国際グループがメキシコ初の高速鉄道建設プロジェクトを受注したことについて、「中国の高速鉄道規格が世界に向かう」と報じた。(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)
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2014-11-06 00:15