大崎電気工業はスマートメーターの売上げが急増

  大崎電気工業 <6644> が新値に躍進、なお上値をうかがう足取りを見せている。10月31日に発表された、2015年3月期の9月中間決算の好調が人気化のきっかけ。中間決算の営業利益は16億6100万円と、前年同期の4億1500万円から飛躍的に向上した。5月2日に公表した営業利益10億円から大きく上振れしての着地となった。   同社は電力量計、電流制限器、計器用変成器などを製造販売する計測制御機器事業を手掛ける。電力量計では国内シェア40%を有するトップメーカー。同事業の主要顧客は国内10電力会社で、各社の売上高合計は全体の過半を占める   その電力量計で、スマートメーターの販売が本格化している。スマートメーターは電力需要の変動に合わせた、柔軟な時間帯別料金設定が可能なため、電力会社の負荷平準化に大きな効果が期待できる。また、原発を補う太陽光発電による余剰電力を利用する場合にも欠かせない機器で、原発事故以後の電力網損傷の流れの中で急速に需要が増加する可能性が出てきた。今後日本は電力需要を適切に制御しながら省エネルギー化を進める方向に動くことが予想され、中期的にも大きな成長が期待される環境に切り替わりつつある。   下期から新規に供給するスマートメーターの初期コスト、また下期は海外子会社で為替差損の発生リスクがあることを考慮して、通期の営業利益は前期比63%増の31億円に抑えている。これでいくと下期の営業利益は14億3900万円と、前半に比べダウンしてしまう。   しかし、後半は国内の電力会社向けのスマートメーターは新型機器の投入を含めて、販売活動を一層強化する方針で、再増額の可能性は十分。株価はそこらあたりを先取りし始めた。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
大崎電気工業<6644>(東1)が新値に躍進、なお上値をうかがう足取りを見せている。10月31日に発表された、2015年3月期の9月中間決算の好調が人気化のきっかけ。
economic
2014-11-06 10:45