わが国のレアアース業界 「機能性材料の開発を強化せよ」=中国メディア

中国メディア・中国選鉱技術網は5日、先月23日に厦門で開かれた「中国レアアースフォーラム」で、五鉱レアアース研究院の専門家・廖春生氏が「わが国はレアアースの高性能な機能性材料の研究を強化しなければならない」と語ったことを報じた。
記事はまず、廖氏が中国レアアース業界の状況を説明したことを紹介。高純度製品製造技術の向上、永久磁石材料での優位性維持、触媒材料分野の開拓などの特徴が見られるとした。
そして、永久磁石分野においてはハイブリッド自動車、風力発電が産業の成長を生み出す新たな原動力になり、レアアース発光材料分野では白色LEDが普及段階に入り、2018年には世界の市場規模が74億5000万米ドル(約8516億円)にまで成長すると予測したことを伝えた。
廖氏はその一方で、原材料分野においては高純度レアアース製造メカニズムにかんする基礎研究、純化技術やその核となる設備開発に注目する必要があると指摘。機能性材料分野では、永久磁石材料製品の一致性、耐蝕性、耐衝撃性や、加工技術、生産設備において「国外とはなおも一定の距離があり、とくに低酸素技術設備、焼成・成型設備などで日本に後れを取っている」と課題を示した。
さらに、新型蛍光パウダー、触媒材料、水素を吸蔵する材料などの分野において、自前の知財権を持った新製品が不足しているとした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・中国選鉱技術網は5日、先月23日に厦門で開かれた中国レアアースフォーラムで、五鉱レアアース研究院の専門家・廖春生氏が「わが国は高性能なレアアース機能性材料の研究を強化しなければならない」と語ったことを報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-11-06 15:00