日本車の「衝突安全性」  またもやホンダ車が証明=中国メディア

 中国メディアの広州日報は3日、本田技研工業(ホンダ)が中国で自動車の安全性を高めるためのさまざまな衝突実験を実施していることを紹介する記事を掲載し、「アコードが世界最先端の衝突安全性を持つことが証明された」と伝えた。  記事は、ホンダの中国での合弁会社である広汽ホンダが2006年に中国初の自動車同士による衝突実験を行ったことを紹介、さらに09年には歩行者保護に向けた衝突実験を中国で初めて行ったと伝えた。  さらに、ホンダが新たな挑戦として、衝突角度15度で対向車と高速で衝突する実験を中国で初めて行ったことを紹介し、衝突実験にはアコードが使用されたと伝えた。  続けて、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)によるデータを引用し、実際に起きた自動車の衝突事故では、衝突角度が小さい事故のほうが衝突角度が大きい事故より死亡率が高いことを指摘したうえで、「事故の際に条件反射でハンドルを切ったものの、完全に避けきれずに小さな角度で物体と衝突することは往々にしてあること」と伝えた。  続けて、広汽ホンダがこのほど行った自動車同士が角度15度で衝突する実験は「もっとも難しいテスト」とも称されていると伝え、広汽ホンダはともに時速56キロで走行する自動車同士を衝突させたと紹介。米国道路安全保険協会(IIHS)で行われている同様の実験では、停止している物体に時速64キロで衝突する内容になっていることを挙げ、広汽ホンダの今回の衝突実験のほうがより厳しい条件で行われたことを紹介した。  また記事は、広汽ホンダの衝突実験の結果として「エンジンコンパートメントが変形することで衝突のエネルギーを吸収し、両車両ともに車内の変形は見られず、ドアも問題なく開閉できた」と伝えた。さらにエアバッグも当然開き、車内に乗せられた人形も保護されたと伝え、衝突実験を通じて、「アコードが世界最先端の衝突安全性を持つことが証明された」と報じた。  ホンダが実施した衝突実験については、7月にも中国メディア・北京晨報が「ホンダの安全に対する理念を再現するものだった」と報じている。その際は、中国からアコードとCR-Vを栃木に運び込み、自動車同士を正面衝突させるものだった。「日本車は鋼板が薄く、安全性に劣る」という話はあくまでも中国人の誤解であり、実際には日本車の安全性は高い伝えた。(編集担当:村山健二)(写真は広州日報の3日付報道)
中国メディアの広州日報は3日、本田技研工業(ホンダ)が中国で自動車の安全性を高めるためのさまざまな衝突実験を実施していることを紹介する記事を掲載し、「アコードが世界最先端の衝突安全性を持つことが証明された」と伝えた。(写真は広州日報の3日付報道)
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2014-11-07 10:00