中国のスマホメーカーが恐れるのは、サムスンの「価格競争戦略」か=中国メディア

 サムスンが中国のスマートフォン市場でのマーケティング戦略を調整し、スマートフォンの価格値下げを検討していると報じられたことについて、中国メディアの21世紀網はこのほど、手机中国連盟の老杳秘書長の発言として「中国のスマートフォンメーカーがもっとも恐れているのは、サムスンが価格競争に持ち込もうとすること」と伝えた。  記事は、サムスンの2014年第3四半期における世界のスマートフォン出荷台数がアップルの約2倍、小米(シャオミ)科技の4.5倍にあたる7810万台に達したと紹介。サムスンは今なお世界最大のスマートフォンメーカーだと伝える一方で、中国市場におけるシェア減少にともなって減益が続いていると紹介した。  続けて、サムスンは「今なお強大なスマートフォンメーカーだ」とし、手机中国連盟の老杳秘書長の発言として「中国のスマートフォンメーカーがもっとも恐れているのは、サムスンが価格競争に持ち込もうとすること」、「サムスンに対抗するのは今なお簡単なことではない」と伝えた。  さらに、老杳秘書が「サムスンは大型ディスプレイのスマートフォンで成功を収めたが、その基礎となったのは競争力のあるサプライチェーンにある」と述べたことを指摘。  特にAMOLED(有機ELディスプレイの1種)について「日本や台湾のメーカーも難易度の高さから匙を投げた技術であり、サムスンが世界最大のスマホメーカーとしての地位を守り続けるうえで重要な役割を果たしている」と指摘、サムスンの技術力の高さは依然として健在との見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Francis Dean/123RF.COM)
サムスンが中国のスマートフォン市場でのマーケティング戦略を調整し、スマホ価格の値下げを検討していると報じられたことについて、手机中国連盟の老杳秘書長の発言を伝えた。(イメージ写真提供:(C)Francis Dean/123RF.COM)
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2014-11-07 11:15