韓国の外資銀行 日中と欧米系の業績に明暗=中国メディア

韓国メディア・亜洲経済の中国語版は6日、韓国金融監督院の発表を引用し、韓国に支店を置く外国資本の銀行の純利益総額は2009年の2兆4000億ウォン(約2530億円)を最後に年々減少傾向にあると伝え、4年間で61%も減少したと報じた。
記事は、外資銀行の純利益総額は10年が1兆5000億ウォン(約1580億円)、11年が1兆3000億ウォン(約1370億円)、12年が1兆ウォン(約1100億円)、13年が9000億ウォン(約949億円)となったことを紹介し、総資産利益率(ROA)も09年の0.83%から13年には0.36%にまで悪化したと紹介。さらに自己資本利益率(ROE)も22.56%から5.42%に悪化したと伝えた。
外資銀行の利益が減少している理由について、記事は関係者の発言として、「2008年に米国が利下げを行った際に、外資銀行は海外で資金調達を行い、韓国で債券投資を行って利益をあげていたが、韓国が利下げを行ったことで米国との金利差と利幅が縮小した」と伝えた。
また記事は、投資業務を中心とする欧米の銀行に比べ、企業向け融資や貿易金融といった業務を中心とする日中の銀行は収益の減少幅が小さかったと紹介。さらに、日中の銀行のうち増益となった銀行もあったとし、2013年に1000億ウォン(約105億円)以上の利益を確保した外資銀行は東京三菱UFJ銀行など3行だけだったと伝えた。
続けて、金融当局の関係者の発言として「外資銀行にとっての経営環境は悪化しているものの、企業向け融資に軸足を置く日本と中国の銀行は利益を確保している」と紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
韓国メディアの亜洲経済(華字版)は6日、韓国金融監督院の発表を引用し、韓国に支店を置く外国資本の銀行の純利益総額は2009年の2兆4000億ウォン(約2500億円)を最後に年々減少傾向にあると伝え、4年間で61%も減少したと報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-11-07 14:15