日経平均終値は87円高、米雇用統計発表を前に警戒売りも

 7日の日経平均株価終値は、87円90銭高の1万6880円38銭と反発した。  前日のNYダウが連日で過去最高値を更新。円安・ドル高が進んだことも追い風となり、日経平均は寄り付きから買いが先行、141円高の1万6934円で取引を開始した。  その後は今夜発表の10月米雇用統計に対する警戒感や、週末を前にした利益確定売りもあり、日経平均は上げ幅を縮小。1万6800円台を中心としたもみ合いが続いた。  個別株では、純利益予想や配当予想を増額修正したディスコ <6146> が急騰。1―9月期業績が市場予想を超過したライオン <4912> や、配当予想の上方修正や自社株買いを発表した日本エスコン <8892> が大幅高となっている。戸上電機製作所 <6643> やバイテック <9957> 、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC) <4739> なども買われた。  また、車載データの送受信機での提携を発表したアートスパークホールディングス <3663> がストップ高となり、通期予想を上方修正した高田工業所 <1966> も一時ストップ高を付けている。  一方、業績予想の下方修正を発表したクリナップ <7955> が急落したほか、投資判断の引き下げが売り要因となったスズキ <7269> や日本写真印刷 <7915> が大きく売られ、通期業績の増額発表で利益確定売りに見舞われたバンダイナムコホールディングス <7832> や、リコール問題への懸念が継続したタカタ <7312> も安い。  業種別では、電力・ガス、ガラス・土石、卸売、パルプ・紙株などが堅調な動きとなり、ノンバンクや保険、情報通信株などが弱含んでいる。(編集担当:片岡利文)
7日の日経平均株価終値は、87円90銭高の1万6880円38銭と反発した。
japan,economic
2014-11-07 15:00