メキシコ高速鉄道計画  中国企業との契約が白紙に=中国メディア

 メキシコ政府が6日、同国内の高速鉄道建設を受注した中国企業など企業連合との契約を白紙に戻した問題で、中国メディア・北京晨報は9日、中国政府・発展改革委員会が「中国側企業には何の責任もない」とコメントしたことを報じた。  記事は、同委員会の報道官が8日、「メキシコ政府が同国高速鉄道建設プロジェクトの入札結果を取り消す決定をしたのは、メキシコ国内の原因であり、中国側企業とは関係ない」と発言したことを紹介。  さらに、この報道官が「取り消しは意外」としたうえで、中国企業が入札過程において終始現地政府が規定する手続きや要件を順守したと強調したことを伝えた。そして、中国政府としてメキシコ政府に対して速やかに適切な処理を求めるとともに、入札に参加した企業のために公平な競争環境を作るよう呼びかけたとした。  受注が白紙になったのは、メキシコシティからケレタロを結ぶ全長210キロメートルの高速鉄道で、同国初の高速鉄道建設プロジェクトとして注目されていた。受注金額は37億5000万米ドル(約4280億円)とされ、高速鉄道輸出を国家戦略として進める中国国内でも「中国高速鉄道の世界進出にとってマイルストーン的受注」として大々的に報じられてきた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)周紅/123RF.COM)
メキシコ政府が6日、同国内の高速鉄道建設を受注した中国企業など企業連合との契約を白紙に戻した問題で、中国メディア・北京晨報は9日、中国政府・発展改革委員会が「中国側企業には何の責任もない」とコメントしたことを報じた。(イメージ写真提供:(C)周紅/123RF.COM)
china,technology,economic,politics
2014-11-09 23:00