今週の為替相場見通し(2014年11月10日-)=為替王
今年9月に円安に動き始めたとき、「年内に1ドル=111円~115円を目指す大相場に発展する」との大胆な予想を掲げました。時期的にはもう少し先の年末頃を想定していましたが、先週、本当に1ドル=115円に到達しました。今後につきましては、さすがにこれ以上の円安は、短期的にも中期的にも行き過ぎとの判断になりますので、仮に一段と円安が進んだ場合に、焦ったり頭に血が上った状態で過剰にドル買い・円売りをしてしまわないように、冷静に対処したいです。メインシナリオとしては、とりあえず大きな予想ターゲットに到達したということで、そのレンジを中心として上下動を繰り返すような局面を想定しています。これだけ荒れているなかで、細かい節目・壁を見つけても、通常よりも軽いものになりがちですが、一応、下方の節目は113円台後半。そこを割れると、112円台に戻る展開が想定されます。
豪ドルは、あわや1豪ドル=100円かという水準まで急騰しました(先週の高値は99.7円)。豪ドル円単独では、現状、98円~99円の小さなレンジ入りという状況で、下限を割れてもせいぜい97円台までかなといった状況です。それよりも豪ドル米ドルが10月に形成されていた安値圏の保ち合いから下方に崩れたことが気になります。そのため今月すでに急落しましたが、大きく見ますと、さらに下方のターゲットも浮上しますので一応頭に入れておきたいです。
ユーロ米ドルやポンド米ドルにも同じことが言えます。10月に蓄積された相場エネルギーをすべて計測しますと、まだ潜在的な下落圧力は残っているとの認識になり、最大でユーロ米ドルは1.21、ポンド米ドルは1.56といった目処も出ます。さらに下落する場合にはそのあたりが意識されやすいと考えます。(執筆者:為替王)
今年9月に円安に動き始めたとき、「年内に1ドル=111円~115円を目指す大相場に発展する」との大胆な予想を掲げました。時期的にはもう少し先の年末頃を想定していましたが、先週、本当に1ドル=115円に到達しました。
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2014-11-10 07:00