メキシコ高速鉄道、中国企業への「発注撤回」 その理由とは=中国メディア

メキシコ政府が現地時間6日夜、同国首都のメキシコシティとメキシコ中部のケレタロを結ぶ高速鉄道整備計画について、中国企業を中心とする企業連合(コンソーシアム)への発注を撤回すると発表した。
中国メディアの財新網は9日、野党である国民行動党の議員が高速鉄道整備計画の入札過程に不正があった可能性があると指摘したことを伝えた。
記事は、その野党議員が「入札に向けて中国企業が連携したメキシコ企業の1社であるGIA+A社は、1988年から94年まで大統領を務めたカルロス・サリナス・デ・ゴルタリ氏の親戚が経営する企業だ」と指摘したことを紹介。
さらにGIA+A社はメキシコのエンリケ・ペーニャ・ニエト大統領の選挙資金を提供した企業だと指摘したと紹介し、野党議員が「直接の証拠はないものの、メキシコ政府とつながりを持つ企業が背後にいたことは疑問に値する」と主張したと紹介した。
メキシコ政府は3日、中国企業を中心とする企業連合(コンソーシアム)へ発注することを決定したと発表していたが、メキシコのエスパルザ運輸通信相は現地時間6日夜、「ニエト大統領の決定」として発注決定を「撤回する」と発表。落札までの過程における合法性や透明性に対する疑惑が発生することを避けるためと説明した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
メキシコ政府が現地時間6日夜、同国首都のメキシコ市とメキシコ中部ケレタロを結ぶ高速鉄道整備計画について、中国企業を中心とする企業連合(コンソーシアム)への発注を撤回すると発表した。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-11-10 12:00