中国の自動車市場 「成長鈍化」は限定的な見方か=中国メディア

中国メディア・中国広播網は8日、中国の自動車市場の成長が鈍化しており、各自動車メーカーが中国での販売目標を下方修正しているとする記事を掲載した。
記事は、今年第1、第2四半期に14%の成長率を保ってきた中国自動車市場が、第3四半期に入って9%の成長率まで鈍化したと紹介。日産がバスや商用車を含めた中国市場年間販売目標を140万台から127万台に修正したこと、トヨタも先日今年のバス車両販売目標を90万台から80万台に引き下げると発表したことを伝えた。さらに、ドイツ系メーカーも9月の販売が前年同期比で3.7%の増加にとどまり、BMWは「中国市場ではもはや2ケタ成長の時代は終わった」との見解を示したとした。
そのうえで、中国自動車工業協会関係者が「第3四半期の成長鈍化はおもに商用車によるもの」と分析、SUVなど乗用車は今年も30%以上のペースで成長していると解説したことを伝えた。また、国家情報センター関係者は「マクロ経済の減速、南京や深センなどで自動車購入制限の情報が流れ、上半期に販売数が急増したことの反動」と第3四半期の鈍化について説明したことを紹介した。
同センターの関係者は今後の見通しについて「国内の自動車普及率は高くない。経済成長と綿密にリンクするだろう」とし、今後も8ー10%程度の「中高速成長」を保つと語った。
記事は最後に、中国国産ブランドの状況を紹介。同協会のデータで、昨年9月から今年5月まで9カ月連続で国産自動車の販売シェアが下落した状況を脱し、今年9月現在では小幅な上昇に転じているとした。そして、奇瑞自動車の販売会社社長が「成長するメーカーもあれば、衰退するところもある。自主ブランドの核となるのは、製品の競争力、ブランドの影響力、そしてサービスの競争力だ」とコメントしたことを伝えた。(編集担当:今関忠馬)
中国メディア・中国広播網は8日、中国の自動車市場の成長が鈍化しており、各自動車メーカーが中国での販売目標を下方修正しているとする記事を掲載した。
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2014-11-10 12:30