ゼンショーHが今期予想を修正、最終赤字が大幅拡大、無配に転落

 10日引け後、ゼンショーホールディングス <7550> が今3月期業績予想と配当予想の修正を発表した。  9月中間期予想は、売上高を従来予想の2543億1200万円から2515億8700万円(前年同期比10.5%増)に引き下げ。営業利益は18億8100万円の計画から11億7200万円(同73.0%減)に減額し、最終赤字は19億6200万円から22億3100万円(前年同期は4億400万円の黒字)へと下方修正している。  通期予想については、売上高を5250億6800万円から5092億9100万円(前期比8.7%増)に引き下げ。営業損益は80億5500万円の黒字から17億7400万円の赤字(前期は81億3400万円の黒字)に転じている。  また、最終赤字は13億7000万円から75億3400万円(前期は11億300万円の黒字)へと修正し、従来計画から赤字幅が大幅に拡大する。  中間期までの既存店売上高の未達や、通期計画では10月以降、深夜複数人体制をとれない「すき家」店舗において深夜営業を廃止することが影響するという。また、牛肉を中心に食材価格の高騰が予想されることや、店舗に係る減損損失を計上することも業績修正の要因となっている。  さらに、多額の最終赤字計上を見込んでいることから、今期の配当予想も修正。中間期・下期ともに4円配当としていた従来計画を、年間で無配(前期実績は年間16円)とする見通しに変更した。  ゼンショーHの10日の終値は、6円安の998円。同社株は8月7日に906円の年初来安値を付けている。(編集担当:片岡利文)
10日引け後、ゼンショーホールディングスが今3月期業績予想と配当予想の修正を発表した。
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2014-11-10 18:15