韓国の自動車メーカーが大打撃 円安の加速で=中国メディア

中国メディア・環球網は10日、円安の加速によって日系自動車メーカーの海外競争力が高まる一方で、韓国メーカーは打撃を受けたとする香港メディア・文匯報の報道を伝えた。
記事は、日本銀行が7日に量的緩和の拡大を発表したことで韓国ウォンの対円レートが1日で1.4%上昇、現代自動車の株価が5.9%、起亜自動車の株価が5.6%下落したと伝えた。
また、現地市場のみならず、韓国自動車業界にとってもっとも重要な海外市場である米国でも痛い目に遭ったと紹介。日本メーカーが円安のアドバンテージに加えて消費者への還元を増やして消費者を獲得する一方で、韓国自動車は売り上げが下落、自動車業界のみならず、紡績業、鉄鋼業でも同様のダメージを受けたとした。
そのうえで、野村證券のエコノミスト・権栄善氏が「これまでは韓国の輸出に力があったために、円の下落による韓国経済への影響は限定的だった。しかし最近3年の間、韓国経済は低迷しており、これに円安が加われば、受けるダメージは大きくなる」と分析したことを紹介。
また、INGシンガポールの専門家は「製造業での競争がし烈なため、日本による経済刺激措置は韓国ウォンをもっとも弱い通貨へと変化させることになるだろう」と論じたことも併せて伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Fabio Berti/123RF.COM)
中国メディア・環球網は10日、円安の加速によって日系自動車メーカーの海外競争力が高まる一方で、韓国メーカーは打撃を受けたとする香港メディア・文匯報の報道を伝えた。(イメージ写真提供:(C)Fabio Berti/123RF.COM)
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2014-11-10 22:45