「中国語が話せない・・・」と悩んでいる人に共通していること

 全国2千万の中国ビジネスヘッドライン愛読者の皆様ごきげんよう!今日も元気に「皆様のお悩み」さっそく伺ってまいりましょう。 Q:前略 半年前HSK(漢語水平考試→中国政府公認の中国語検定試験)3級に合格しました。しかしながら未だに全然中国語がしゃべれる気がしません。実際、中国映画などを見てもカタコトも聞き取れません。  受験期間中は「中国語を話せたらかっこいい」とか夢見て努力してきたつもりなのですけれど。わたしはあと、どのくらいがんばれば「かっこよくしゃべれる自分」に到達できるんでしょう? 初級講座のお局OL子 (37歳・会社員・女性) A:はい。わかりました。さっそく本論に入りたいと思います。HSK3級に合格されたんですね? ドラゴンならは、素直に「すごーい!」と尊敬します。「本番に弱い」ドラゴンならは、この手の試験・資格モノはぜんぜんダメなのです。(泣き  HSK3級に合格するためには語彙(ごい)だけで600語。聞き取りのほか作文の記述試験も課されます。こいつに合格した、となるともう「怖いもの知らず」クロオビ実力者です!  しかし、「しゃべれません。聞き取れません」こんな試験合格者のお声をチンプンカンプンはどれだけ受けてきたことか??  結論から言えばこんな悩みをお持ちの皆様に共通していることは「話題力」の欠如なのです。(キッパリ!)  これは車に置き換えてみたら「新車を買いました。ガソリンまだ入れてません」こんな状態です。中国語の講師(たいていはネイテイブ)に、こんな日本人学習者の本音を聞かせたら、みんな頭をかかえてしまうでしょう。  だって「話題がないという問題」への対処法は「中国語教本」には載ってないからです。とはいっても放置もできず。そんなわけで中国語講座「チンプンカンプン」では、レッスン中に話題欠乏症への対策を盛り込んでいます。 ■その1 自己紹介レッスン  理由は「人間は自分のことにもっとも関心が高い」からです。最初は 氏名・性別・出身地・仕事など箇条書き程度しか話題にできないけれど、数回レッスンを進めていくうちに1分2分と説明できるようになっていく自分を、受講者さまは「発見」していきます。当然ほかの受講者さんも自己紹介してくれるので、相互にヒヤリングのレッスンにもなりますね。  このような定型的なレッスンは、後日中国の友人と対峙したとき威力を発揮します。何回も繰り返し練習した自己紹介は、頭が白紙になっても口だけ勝手に動いてくれます。おかげであなたの好感度は急上昇すること請け合いです。 ■その2 「身の上バナシ」  自分のハナシ(事実でなくてもOK)を語ります。以下のトピックを、一度イメージしてみましょう。 「あのね、わたしね。彼氏できたのよ。」 「やだああ!聞いてないわ。早く紹介しなさいよ、ホント」 「ゴメンゴメン。だって昨日の夜、いきなり告白されたんだから」  こんなスキットなら、聞いただけで情景が「鮮やかに」目に浮かびませんか? 新出タンゴも構文もイッパツでおぼえられそうですよね?  さて、あなたの講座の先生は、あなたにどう会話の指導をしてくれましたか?  誤解しないでいただきたいのですけれど、けしてあなたの講座のインストラクターが悪いわけではありません。あなたが主体的に「こんなことがしたい」とリクエストしていくことが必要なのです。きっとあなたの先生は、「うちの受講者は、なにがしたいのかわらない」と悩んでいますよ。 「先生、自己紹介したいから教えてください」  あなたがこう言って、「NO!」という講師はゼッタイいません(キッパリ!)。さあ、話題欠乏症克服していく自信はつきましたか?(続く)(執筆者:楢崎 宣夫 提供:中国ビジネスヘッドライン)
結論から言えばこんな悩みをお持ちの皆様に共通していることは「話題力」の欠如なのです。
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2014-11-11 09:30