日本の自動車メーカー 中国市場でも「円安」が追い風に=中国メディア

中国メディアの一財網はこのほど、日銀の追加緩和によって円安が進行したことについて、「一部の自動車メーカーにとっては価格競争力と市場シェアの上昇につながる」とする一方、一部の専門家からは「円安は短期的には日本の自動車メーカーおよび日本経済にプラスの作用をもたらす」との声があがっていると論じた。
記事は、円安を背景に中国市場で三菱自動車の販売店が値下げを行い、販促活動を展開していることを紹介。販売店側の話として、「為替水準を現在と昨年の半ばごろで比較すると、日本からの輸入コストは1年ほどで10%以上も低下したことになる」と伝えた。
さらに、1元=15円ほどだった12年末に比べれば、中国の日本からの輸入コストは20%以上も低下したことになるとし、「これが中国で日本車の値下げにつながる大きな要因」と指摘した。
続けて記事は、円安によって日本製品の海外市場における競争力が上昇しているとし、特に中国の自動車市場においては日本車と同じ価格水準にある韓国メーカーのシェアを侵食していると指摘。自動車アナリストの発言として「多くの日系メーカーは14年の販売目標に到達するため第4四半期に値下げ攻勢を行う可能性があり、韓国車のシェアが奪われる可能性が高い」と伝えた。
また、日銀が追加緩和を決めたことで、日本の自動車メーカーと競合関係にある現代自動車や起亜自動車の株価が一時急落したことを挙げ、現代自動車の子会社の部品メーカーが「円安は日本の部品メーカーの競争力も高めることになるため、円の為替レートに注視している」と、さらなる円安を警戒していると紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの一財網はこのほど、日銀の追加緩和によって円安が進行したことについて、「一部の自動車メーカーにとっては価格競争力と市場シェアの上昇につながる」とする一方、一部の専門家からは「円安は短期的には日本の自動車メーカーおよび日本経済にプラスの作用をもたらすとの声があがっていると論じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-11-11 11:00