ティー・ワイ・オーの月足チャートに魅力、営業利益はピークの9.5合目に対し株価はわずか2合目で超割安
ティー・ワイ・オー <4358> (東2)の月足チャートは、長い底練りを経て本格上昇期を迎えている。業績が力強く上向いていることから中期的観点では2006年4月につけた785円を意識した上昇相場の展開が予想されそうだ。足元の170円台の株価には中期妙味がある。
その背景には、営業利益が2008年7月期の最高益18億0500万円に対し今7月期は17億円見通しとほぼ肩を並べるまでになり、次期(2015年7月期)には更新が見込めそうだからだ。営業利益においては、既に、9.5合目まで達しているのに株価は当時の高値に対し現在はわずか2合目水準ということは明らかに割安といえる。
割安となっている背景には、一時、最終損益で赤字を出したことが響いているものとみられる。40数社に膨らんでいた子会社を整理したことによる特損で2009~2010年の2期間、最終損益おいて赤字を出した。しかし、過去、本業の営業利益では一度も赤字はなく、むしろ前述の通り過去最高に迫っている。得意のTV-CMに特化した効果である。
とくに、最終損益においても2011年7月期から黒字に転じ、今期純益は8億9000万円の見通しである。予想1株利益は14.9円、配当は記念(ジャスダックから2部上場)で3円増配して年6円とする。
とくに、テレビCM制作では大手の一角の地位にあり、これからの景気にいっそう明るさが加わってくることや東京オリンピックを控えていることなどからTV-CM事業の環境はたいへん明るいといえる。このため、次期の配当については記念配当を普通配当に切り換え6円を継続するものと期待される。
株価は昨年5月に5年ぶりに200円台に乗せ208円まで買われている。6月に全般安から瞬間118円まで下げたものの、月足・終値足でみれば140円台で下値を固め、ここに来て170円台に出直っている。昨年5月に24カ月線に対し100%前後まで拡大していた乖離率は50%台まで縮小し乖離率の面でも本格上昇相場が見込める状況となっている。
昨年来高値を抜けば250円前後と300円前後が上値のフシとなっているが、さらに、300円のフシを抜けば400円まではほぼ真空地帯となっている。
景気回復とオリンピック関連のテーマ性を備えているだけに中期スタンスの向き、とくに、個人投資家のNISA対象としてはピッタリといえるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ティー・ワイ・オー<4358>(東2・売買単位100株)の月足チャートは、長い底練りを経て本格上昇期を迎えている。
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2014-01-15 15:30