大王紙は朝高後に伸び悩み、中間期利益を上積み、下期は慎重な見方
大王製紙 <3880> が買い先行。朝方に10円高の967円まで上昇したが、買い一巡後は上げ幅を縮小し、前日終値付近まで戻している。
同社は11日引け後、今3月期の9月中間期業績を発表し、通期業績予想を修正した。
中間期の売上高は従来計画から微減の2141億8200万円(前年同期比4.9%増)となり、営業利益は106億2900万円(前年同期の2.0倍)、純利益は50億3700万円(同5.8倍)と急拡大。従来計画から営業利益は36億円超、純利益も20億円以上上積みされた。
通期予想については、売上高は従来計画の4500億円(前期比4.6%増)を据え置いたものの、営業利益は190億円から220億円(同37.1%増)に、純利益は85億円から110億円(同74.8%増)に増額修正している。
消費税率引き上げでチラシ需要が減少したものの、国内のベビー用・大人用紙おむつが拡販され、海外向けベビー用紙おむつも好調に推移。利益面ではコスト低減の取り組みが奏功したという。
12日の株価は、中間期業績の上積みにより下期計画は実質上の下方修正となっていることが伸び悩みにつながっているもようだ。(編集担当:片岡利文)
大王製紙が買い先行。朝方に10円高の967円まで上昇したが、買い一巡後は上げ幅を縮小し、前日終値付近まで戻している。
japan,company
2014-11-12 09:45