世界最大規模になった中国自動車市場  販売台数の「急成長」はピーク超えか=中国メディア

 中国メディアの央広網は10日、世界最大規模になった自動車市場である中国において、第3四半期における自動車販売台数の伸びが「明らかに減速した」とする一方、新エネルギー車市場の伸びは注目に値すると伝えた。  記事は中国汽車工業協会のデータを引用し、2014年第1-第3四半期の自動車販売台数の前年比が7%増にとどまり、昨年同期における13%増に比べて増加率が約半減したと紹介。  さらに、BMWのNorbert Reithofer(ノルベルト・ライトホーファー)CEOが「中国の自動車市場が2桁の成長を続ける時代はもう終わった」と述べたことを伝え、一部メディアからは中国自動車市場に対して悲観的な声があがったと紹介した。  一方、中国国家信息中心信息資源開発部の徐長明主任の発言として、「中国の自動産産業は段階を踏んで発展しており、成長著しい時期は過ぎたものの、今なお成長を続ける段階にある」と伝えた。  さらに、徐長明主任が「販売台数が年30%の伸びで成長する時期を“高速成長期”とすれば、現在の伸びはおよそ8%から10%ほどの“快速成長期”と言える」と述べたことを伝え、さらに中国汽車工業協会の陳士華氏の発言として「年間生産台数が2000万台を超える状況下で年8%も伸びる時点で低成長とはいえない」と伝えた。  また記事は、自動車市場全体の伸びは減速しているものの、「新エネルギー車市場の伸びは注目に値する」とし、14年第1-第3四半期における新エネルギー車の販売台数は前年同期比2.8倍になったと紹介。さらに陳士華氏が「1万7000台だった13年通年の新エネルギー車の販売台数が14年1-9月だけですでに3万8000台にまで増加した」と述べたことを紹介し、14年通年では5万台を突破するとの見通しを示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Liu Fuyu/123RF.COM)
中国メディアの央広網は10日、世界最大の自動車市場である中国において、第3四半期における自動車販売台数の伸びが「明らかに減速した」とする一方、新エネルギー車市場の伸びは注目に値すると伝えた。(イメージ写真提供:(C)Liu Fuyu/123RF.COM)
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2014-11-12 14:15