日経平均は72円高と続伸、引けにかけて失速も連日で高値更新
12日の日経平均株価は前日比72円94銭高の1万7197円05銭と続伸。引けにかけて失速したが日経平均はプラス圏で取引を終え、連日で年初来高値を更新した。
先物主導で買いが先行したが、菅官房長官が消費増税の先送りや年内の衆院解散ついて「ありえない」とコメントしたことが伝わって伸び悩んだ。後場はいったん持ち直し、日経平均は上げ幅を一時320円近くまで拡大したものの、終盤にかけて先物に断続的な売りが観測されると失速した。
個別では、iPS細胞を効率的に生産できるウイルス素材を発売すると報じられたアイロムホールディングス <2372> 、信州大医学部とのiPS細胞を用いた再生医療技術の共同開発で移植試験が開始される運びとなったと発表したイナリサーチ <2176> がストップ高。インフル薬の「アビガン錠」がエボラ熱治療薬として承認されるとの期待から富士フイルムホールディングス <4901> は連日で高値を更新した。
自社株買いなどを発表したセイノーホールディングス <9076> 、15年6月期第1四半期で大幅増益の穴吹興産 <8928> 、15年3月期業績予想などを上方修正した東京精密 <7729> なども高い。
半面、14年9月中間期の利益が計画未達となったカネカ <4118> は急落。公募増資などを発表したトリドール <3397> も下落した。15年9月期で2ケタ減益を見込んだインタースペース <2122> も安い。15年3月期の損益予想を下方修正した倉庫精練 <3578> も売りが優勢となった。(編集担当:宮川子平)
12日の日経平均株価は前日比72円94銭高の1万7197円05銭と続伸。
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2014-11-12 15:00