韓国の輸出「伸び鈍化」  円安だけが理由ではない!?=中国メディア 

 中国メディアの一財網は11日、円安が進行していることについて、市場では「韓国の輸出に影響を及ぼす」との声が聞かれるとする一方、エコノミストの発言を引用し、「韓国の輸出の伸びが鈍化は円安だけが理由ではない」と論じた。  記事は、10月の韓国の輸出の伸びがわずか2.5%にとどまったことを伝える一方で、日本では日銀の追加緩和によって円安が進んでいることを紹介した。続けて、2013年4月以来、円はウォンに対して20%以上も下落し、日本と韓国が多くの輸出品目で「競合関係」にあることを指摘し、「韓国は円安の被害者」と論じた。  だが、マクロ経済研究機構の「Capital Economics」のエコノミスト・Gareth Leather氏が「韓国の輸出低迷の理由を円安だけに求めることはできない」と指摘したことを伝え、韓国の輸出の伸びが落ち込んでいるのは「円安のせいではなく、世界レベルで需要が低迷しているため」と主張したことを紹介した。  また記事は、円安が韓国の輸出に与える影響は不透明としつつも、シンガポールのDBS銀行が発表した報告書を引用し、「貿易における競争力は生産能力や技術によって決まり、為替の変動がもたらす影響を過度に評価すべきでない」と伝えた。  さらにDBS銀行が「輸出の低迷が韓国に利下げを迫る可能性がある」と指摘しつつも、「韓国では過去数カ月、借金をする際の金利低下に伴って家庭の債務が増えた」と指摘。「家庭の債務増加は韓国の中央銀行が金融緩和を行ううえでの懸念事項」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Santi Praseeratenang/123RF.COM)
中国メディアの一財網は11日、円安が進行していることについて、市場では「韓国の輸出に影響を及ぼす」との声が聞かれるとする一方、エコノミストの発言を引用し、「韓国の輸出の伸びが鈍化している本当の理由は円安だけが理由ではない」と論じた。(イメージ写真提供:(C)Santi Praseeratenang/123RF.COM)
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2014-11-13 09:30